現在、様々な建物に設置されている水道設備の給水方式は、次に挙げる3つが主なものとなります。
1.貯水槽給水方式
水道本管からの水を、一度貯水槽に貯め、そこからポンプ等で給水する方式を「貯水槽給水方式」といいます。
貯水槽とは
一般的な戸建住宅での水道利用については、直結方式が基本となります。しかし、ビル・マンション・アパート等については、直結方式では十分な水圧を確保できず、建物全体に安定した水を供給することができません。
それを補う為に水道管からの水道水を受水槽に一旦貯め、揚圧ポンプ等を使用して安定した水量を各部屋に供給する施設です。
貯水槽の種類
貯水槽には、地下や地上1階部に設置するケースの他にも、建物の屋上に設置する「高架水槽」と呼ばれるものもあります。
2.増圧直結給水方式
水道本管からの水を、増圧ポンプを使う事で水圧を上げて給水する方式を、増圧直結給水方式といいます。
増圧ポンプとは
水道本管からの水圧だけでは届かない中高層ビルのような建物であっても、水圧を上げるポンプを使用することで、直圧では届かなかった所へも給水が可能となります。
貯水槽方式では一旦貯水槽に水を貯めて使用する為、衛生管理が不可欠です。しかし、増圧直結給水方式では水道本管から使用する蛇口へ直接水を供給する為、貯水槽方式よりも衛生的に使用できます。
3.直圧直結給水方式
機械等の力を借りず、水道本管からの水圧だけで給水する方式を、直圧直結給水方式といいます。
直圧直結給水方式では、機械などの補助的な力を使わずに、水道本管からの水圧だけで水を供給します。
この方式は、1~2階建てが多い戸建住宅での採用が一般的です。管理の手間が少ないことも特徴として挙げられます。
※当社では、直圧直結給水方式の点検等は行っておりません。